卒論 メモ3

2009年11月30日 書き物
●妖怪学の歴史
1923 江馬務『日本妖怪変化史』
1956 柳田國男『妖怪談義』
1957 今野圓輔『怪談』
1959 石塚尊俊『日本の憑きもの』
1966 阿部主計『妖怪学入門』
1966 桜井徳太郎『民間信仰』
1971 谷川健一『魔の系譜』
1971 馬場あき子『鬼の研究』
1974 石川純一『河童の世界』
1975 井之口章次『日本の俗信』
1977 佐竹昭広『酒呑童子異聞』
1979 谷川健一『鍛冶屋の母』
1981 阿部正路『日本の妖怪たち』
1982 小松和彦『憑霊信仰論』
1985 宮田登『妖怪の民俗学』
1987 松谷みよ子『学校』
1989 谷川健一『青銅の神の足跡』
1993 常光徹『学校の怪談』
1994 小松和彦『妖怪学新考』

●都市伝説の歴史
1988 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン『消えるヒッチカー』
1990 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン『チョーキング・ドーベルマン』
1991 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン『メキシコから来たペット』
1992 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン『くそ!なんてこった』
1994 『ピアスの白い糸』 
1995 『魔女の伝言板』
1996 『走るお婆さん』
1997 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン『赤ちゃん列車が行く』
1999 『幸福のEメール』
2004 松山ひろし『カシマさんを追う』
2006 関暁夫『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説—信じるか信じないかはあなた次第』
2008 関暁夫『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2—受け継がれし語られる者たちへ』


卒論 メモ2

2009年11月30日 書き物
『妖怪学新考 -妖怪からみる日本人の心-』 著・小松和彦

●妖怪学の歴史と3つの潮流
①迷信・撲滅すべき対象としての「妖怪学」
②近代の精神医学(妄想・精神の病としての「妖怪学」)
③民俗学(社会学)的妖怪学

●柳田國男の妖怪学(民俗学的)
・妖怪と幽霊の区別
妖怪:出現場所固定、相手を選択せず、「かわたれどき」に出現
幽霊:出現場所不定、相手を選択、「丑満つ時」に出現

・妖怪の発生を神の信仰の衰退とみなすことで妖怪を説明
神の零落=妖怪への人間の対応を四つの段階に区分
①神を信仰
②神への信仰が半信半疑(神から妖怪への過渡期)
③神を信じず、退治するに至る
④話題にもされない

●柳田國男の妖怪研究への反論
・妖怪と幽霊を区別することは、上記の条件では不可能

・信仰の衰退を理由に、神が妖怪に零落したとするのは誤り
信仰の衰退=神への信仰心低下+対置される妖怪の信仰心の低下
→神だけが信仰心を失い、零落したのではなく、神と妖怪が同時に信仰心を失っている


□卒論の方向性
・民俗学(社会学)的妖怪学
・妖怪学における「現代妖怪」の立ち居地
・④(話題にもされない)の時代に至る現代において、新たに誕生する妖怪への疑問

卒論 メモ1

2009年11月30日 書き物
『妖怪学新考 -妖怪からみる日本人の心-』 著・小松和彦

●妖怪学
人間が想像(創造)した妖怪、つまり文化現象としての妖怪を研究する学問。妖怪は常に人間との関係の中で生きている=妖怪を通じて人間の理解を含める「人間学」でもある。


□卒論の方向性
・なぜ人々は妖怪を想像(創造)するのか
・現実世界の妖怪信仰の研究

なんとなく昔の妖怪と現代の妖怪の比較とか書いてみたいなぁと模索中。特に学校の怪談やネット上で現代妖怪とされている、くねくねにスポットを当てれたらと色々考えてたりするわけでして。まぁ何度も言いますが需要は皆無なわけですが・・・orz

(・ω・)ノシ